春の桜

中・上級者向け!春スキーを楽しめる乗鞍岳

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春スキーとは

スキーのトップシーズンは2月頃までですが、3~5月頃まで雪が残っており、スキー・スノーボードを楽しめる場所があります。
春スキーとトップシーズンのスキーの一番の違いは、雪質の違いです。春の雪は「くされ雪」などと呼ばれ、溶けかけた雪と土や水が混ざり合い、べったりとした感触になっています。ハイシーズンの滑らかな雪に比べると滑走性が悪く、板がひっかかりスピードが出にくくなります。板のコントロール力が必要なため、初心者にとっては滑りにくい季節ですが、テクニカルな滑りを好む中・上級者にとっては滑りがいのある雪質と言えるでしょう。

また、春はトップシーズンに比べ、スキー場があまり混雑していません。リフト券料金などを安く設定しているスキー場も多いため、安くスキーに行きたい人にとっては狙い目の季節です。しかし、春スキーシーズン終わり頃の5月になると、クローズするスキー場が増えてくるため、まだ営業しているスキー場に人が集中し、逆に大混雑になってしまうこともあります。

春スキーなら乗鞍岳がおすすめ

春スキーを楽しめる場所は数多くありますが、中でも人気なのが乗鞍岳です。
乗鞍岳は長野県松本市から岐阜県高山市にまたがる、剣ヶ峰を含む山々の総称です。観光地として親しまれており、数々のスキー場や、温泉地が整備されています。
スキー場はほとんどが3月いっぱいでクローズしてしまいますが、雪はしっかり残っており、月山、立山とともに、夏スキーまでできる山として知られています。春山スキーのためのシャトルバスが山の中腹の山荘まで出ており、そこからコースのスタート地点までは雪山登山の技術が必要になります。しかし、雪は十分に残っており、ほとんど冬のスキーとおなじコースで滑れるのが特徴です。乗鞍岳はもともと、「ハイヒールでも登れる」と言われているほど、登山道の整備も進み登りやすい山です。登山を伴うスキーは初めてという人でも、チャレンジしやすい山になっています。

春スキーは上級者と一緒に

乗鞍岳は春スキーのメッカとして知られ、これから春スキーを始めたい人にもおすすめですが、春の雪山には危険が伴います。この季節の山は天気が変わりやすく、いきなり雨が降ってくることもあります。雨が降ると残っている雪が溶け、雪崩の危険があります。
初めて春スキーにチャレンジする際は、ツアーに参加するか、経験豊富な上級者と一緒に滑るのが良いでしょう。トップシーズンとは雪質も、気温や天候も勝手が違います。初心者は無理をしない範囲で春山ならではのスキーを楽しんでください。